tsubute ビルドガイド
この記事では、自作キーボードキット tsubute の組み立て方を説明します。
https://2-4kbd.booth.pm/items/2041699
はじめに
キット内容物確認
キット開封後、直ぐに以下の部品が揃っているかご確認ください。 不足がある場合は、お手数ですが作者Twitterまでご連絡ください。 以降のビルドガイドでご不明な点がありました場合も、可能な限り対応いたしますので、ご連絡ください。
品名 | 個数 | 備考 |
---|---|---|
実装プレート | 1 | |
トッププレート | 1 | |
ボトムプレート | 1 | |
ボトムシート | 1 | |
ネジ(長) | 5 | M2 L12.0 予備1個を含む |
ネジ(短) | 5 | M2 L4.0 予備1個を含む |
スペーサ | 5 | M2 L4.5 予備1個を含む |
Pro Micro | 1 | |
コンスルー | 2 | |
表面実装ダイオード | 40 | 予備2個を含む |
タクトスイッチ | 1 |
キット外で必要な部品
tsubuteをキーボードとして完成させるには、キット内の部品のほかに以下の部品を別途購入する必要があります。
品名 | 個数 | 備考 |
---|---|---|
Kailh CPG1232 | 38 | リニア・タクタイル: https://ja.aliexpress.com/item/4000277394324.html クリッキー: https://ja.aliexpress.com/item/32989908397.html |
1514C keycap | 38 | https://make.dmm.com/item/1190156/ |
tsubute case | 1 | https://make.dmm.com/item/1185510/ |
MicroUSBケーブル | 1 |
組み立てに必要な道具
組み立てに際して、最低限以下の道具が必要になります。
- はんだごて
- はんだ
- フラックス
- 半田吸取線
- ピンセット
- 精密ドライバ
- 両面テープ(布用または強力タイプ)
- マスキングテープ
- はさみ
ファームウェア
ビルド環境構築
以下のサイトに従ってqmk_firmwareのビルド環境を構築してください。
https://docs.qmk.fm/#/ja/newbs_getting_started
ただし、途中
git clone --recurse-submodules https://github.com/qmk/qmk_firmware.git
を実行する箇所で、代わりに
git clone --recurse-submodules -b 2-4kbd https://github.com/2-4kbd/qmk_firmware.git
を実行してください。
デフォルトキーマップ書き込み
Pro Micro にデフォルトキーマップのファームウェアを書き込みます。 以下の手順で進めてください。
- カレントディレクトリを"qmk_firmware"にし、以下のコマンドを実行してください。このとき、Pro Micro をPCにUSB接続しておいてください。
- make 2_4kbd/tsubute/r1:default:avrdude
- 表示が「...」の連続になったら、Pro Microの「RST」と「GND」の両方の穴をピンセットで刺して、1秒程度で抜いて下さい。通電し、書き込みが始まります。
デフォルトキーマップのチートシートは
qmk_firmware/keyboards/2_4kbd/tsubute/keymaps/default/readme.md
にあります。
組み立て
組み立て工程の内容は大きく分けて以下のようになっており、この順番で行います。
- 半田付け
- 部品取り付け
- ネジ留め
はんだ付け
全てのはんだ付け作業で、
- パッド・部品を熱する
- はんだを流し込む
の手順を徹底してください。 また、プレートをマスキングテープで机に固定すると作業しやすいと思います。
フラックスの塗布、洗浄は適宜行ってください。
はんだ付けをするのは以下の部品です。
コンスルー
Pro Microにコンスルーをはんだ付けします。 Helixベータ ビルドガイドのコンスルーはんだ付けの説明を参照して行ってください。 特に、
- コンスルーの向き
- 斜めになった状態で固定しないこと
に注意してください。 実装プレートに取り付けた状態ではんだ付けするとやりやすいです。
ダイオード
はじめに予備はんだを乗せます。 図のように、パッドにはんだの山を作ります。 全部で38箇所あります。
ダイオードには向きがあります。 下図の通りになっていることをよく確認してください。
両手にピンセットとこてを持ち、ピンセットでダイオードをつまみます。 こてを予備はんだの山に当てて溶かし、そこにダイオードを差し込みます。 ダイオードの位置を合わせたら、先にこてを離して、さらにそこから1秒ほど待ってからピンセット離します。 こてより先にピンセットを離すと、はんだが固まっていないためダイオードの位置がずれます。
その後、ダイオードの反対側のパッドにも半田付けします。
導通確認
Pro Microを実装プレートに取り付け、PCに接続します。 その状態でスイッチのスルーホールにピンセットを差して通電させ、PCに入力できるか確認します。 入力できないキーがあったら、その箇所のダイオードをはんだ付けし直してください。
確認が終わったらPro Microを取り外しておいてください。
タクトスイッチ
裏面から足を穴に差し込み、表面から半田付けをします。
キースイッチ
実装プレートとトッププレートを重ね、すべてのキースイッチを取り付けます。 キースイッチのピンを曲げないよう注意してください。 裏面から、スイッチ1個あたり4箇所はんだ付けします。
導通確認
Pro Microを実装プレートに取り付け、PCに接続します。 その状態でキースイッチを押し、PCに入力できるか確認します。 入力できないキーがあったら、その箇所のキースイッチをはんだ付けし直してください。
終わったらPro Microは取り付けたままにしておいてください。
これで半田付けは完了です。
部品取り付け
Pro Micro
ひとつ前の手順で取り付けてあるはずなので、そのままで構いません。
キーキャップ
すべてのキーにキーキャップを取り付けてください。 1514C keycapには、
- Normal * 34
- Homing * 4
- Convex * 10
が含まれています。適宜使い分けてください。
ボトムシート
図のようにボトムプレートに両面テープでボトムシートを貼り付けます。 裏表に注意してください。Pro Micro のピン用の穴が右に寄っている面が貼り付け面です。 ネジ穴の周りは両面テープを細く切って貼り付けてください。
ネジ留め
ボトムプレートとスペーサをネジ(短)で固定します。
上から実装プレートとケースを被せ、ネジ(長)で固定します。
完成
お疲れ様でした。
この記事はtsubuteで書きました。